室長レター― 西日暮里校

『やっと・・・』

 

9月中旬の土曜日、あるお客様が西日暮里校に訪れました。
それは、私が高田馬場校で指導していた時代に出会ったTさんでした。

当時、彼女は公立中学に通う中3の高校受験生でした。
第一志望の都立高校合格発表当日、彼女は塾に来て、不合格だったことを私に報告してくれました。

「安全圏までいったのに・・・。先生、ゴメンね。
でも都立に行けなかった分、私立でいっぱい勉強するから。
安心してね。」

辛いだろうに、笑顔で私にそう言ってくれたことが印象的でした。
私はその数か月後、西日暮里校(当時は日暮里校)の教室長となり、高田馬場校を離れました。

それから2年後。高3になったTさんが、西日暮里校に連絡をくれました。
 
「和田先生、この時期からだけど、また先生の所で勉強したいです」
 
彼女は、あの時の宣言通り、中学当時よりもコツコツと努力が出来るようになっており、高校の定期テストでの順位も良かったのです。しかし、大学受験用の勉強はほとんどしておらず、大学入試における「実力」という点に関しては、1からのスタートでした。

その後、模試での偏差値は「40以下」から「55」を超えるところまで上がっていきました。
しかし、いろいろなことが彼女の身に起こり、気持ちの揺らぎがそのまま成績に出ているかのように点数が安定しませんでした。また、大学を卒業した後の「自分の進路、将来の職業、就職」を考え始めると、勉強を再開した当初挙がっていた「志望校・学部」も揺らいできました。結局、大学受験本番がスタートした2月、彼女は「自分の本当にやりたい仕事」を考えた末、抑えの大学受験を中止し、仕事に繋がる専門学校を自分の進路として選択したのでした。
 
それから1年半が経ちました。
彼女は玄関での挨拶も半ばに、

 
「和田先生。私、大学への編入試験、合格しましたよ」
 
と言ってくれたのです。

私は喜び、彼女と握手をしながら、ゆっくり話を聞こうと教室の中へ入ってもらいました。
面談室に入り、彼女に向き直ると、その両目は涙でいっぱいになっていました。
 
「やっと・・・やっと。和田先生に、『第1志望合格した』って言えた。

 
ずっと・・・言いたかった。こうやって言える日を、何度も思い描いて、

 
頑張ってきました」
 
ゆっくりと届けられる彼女の言葉が、伝わってくる想いが、本当に嬉しくて、私は何度も「ありがとう」を繰り返していました。
 
それから専門学校での日々や、編入試験当日のこと、将来の話などを聞きました。彼女にも様々な出会いがあり、そして発見があり、とても充実している様子でした。本当に成長していました。出会った頃とも、高3の頃とも違う、「今」の彼女の価値観・判断基準をしっかりと持っていました。

受験は人生の通過点です。
しかし、この受験を通してTさんと私は出会い、それぞれいろいろなことを考え、選択し、成長してこられたのだと思います。そういったこと全て含めて、「教育」なのだと改めて感じます。

次に私がTさんと会う時は、彼女の結婚式かもしれません。
その時には声を掛けてもらう約束です(笑)。

私自身も生徒達に負けないよう、これからももっと成長していきます。

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