室長レター― 西日暮里校

『走りだせるための条件』

夏期講習も終わり、通常の時間割に戻った初日のこと。 『すいません。塾のお話を聞かせていただきたいのですが、よろしいでしょうか?』 始業式が終わったすぐ後で、お母様と相談に来てくれたのが公立中学3年生のTさんでした。お母様も本人もその表情が優れないことにすぐ気が付きました。

話を聞いてみると、第1志望校は都立・私立共に、すでに決まっていました。本人が将来の夢を持ち、学校説明会に足を運び、彼女なりに色々と考えて決めたようで、私はその姿勢に好感を持ちました。定期テストでは苦手な数学が60点を下回ってはいましたが、80点を超えている科目がいくつもあります。彼女は、志望校に合格できる実力を持ち、その勉強姿勢も十分です。 『一体何が彼女の表情をここまで曇らせているのか?』と謎が深まりかけたその時、彼女の5段階評価の内申点が5科オール3ということを知りました。そして学校の3者面談では、志望校よりも2ランク下の高校を目指すのが妥当と担任教師に言われたのでした。 お母様は『親の私から見ても、部活と両立しながら勉強も頑張っていました。本人が行きたいと言う高校が見つかりましたので喜んでいました。それに向けて頑張ってもらおうと思っていた矢先の面談で、私も娘も、がっかりしてしまって…。娘もヤル気を失って、この夏、他の個別指導塾で講習を受けたのですが手応えがなくて…。それで、こちらに相談に来たのです。』

私は、学校現場で起こる「定期テストと内申点の相違」や、「受験校に関する安易な提案」に出会うことは、今回が初めてではありません。担任教師にはそれなりの理由があっての提案であったと思いますが、決定的な会話不足は否めません。そして、学校教師のその時間を確保することが難しくなってきている現状も分かります。 私は、このように申し上げました。 『ご安心ください。志望校はTさんの希望する○○高校で大丈夫です。今までの先生の経験から考えれば、十分に合格レベルまで到達できます。そして、合格までにしなければいけないことは、今、先生の頭の中に明確にあります。それを、まずTさんと共有させてください。』Tさんは、私の方を見て、大きく2回頷いてくれました。そして、受験までの具体的な学習計画・方法の話になったのですが、Tさんに、やっと笑顔が見られるようになりました。私は言いました『学校が休みの日は、塾で8時間は勉強してもらうよ。来てくれるね?』と聞くと、『はい、絶対来ます!』と元気に答えてくれたのです。 Tさんは入塾して、授業のない日でも毎日のように自習に来て目標への道を走り続けています。そして、入試までの半年間の道のりには、まだまだ壁にぶつかることもあるでしょう。その時に私は、Tさんと初めて会話した日に戻って同じことを言うのだと思います。走り出した時の決意を再び思い起こすために。 原点を忘れずに、生徒と一緒に走り続けることが稲門学舎の理念です。

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