室長レター― 南千住校

『自習の目的』

皆さん、お久しぶりです。いつの間にか、「平成」が終わり、「令和」の時代が始まりました。パソコンでの仕事が多い私は、「令和」とキーボードで打ち込んだ時に「令和1年6月20日」と出る入力補助機能でたった今、新しい時代の到来を実感しました。改めて本年もよろしくお願い致します。

突然ですが、私は今、自分のデスクではなく、教室の「ど真ん中」でこの室長レターを書いています。
というのも、定期試験期間の真っ只中ということもあり、多くの中学生が早い時間から教室自習に来てくれています。人数が増えるとどうしてもおしゃべりが聞こえてきてしまうため、彼らが集中して取り組めるように、生徒の皆さんが自習をしているスペースの「ど真ん中」で室長レターを書いているのです。

こうやって生徒たちが勉強している様子を見ていると様々な方法で勉強をしている子たちが見えます。黙々と問題をこなしていく子、中々覚えにくい単元を互いに問題を出し合いながら覚えようとする子、何度も音読しながら覚えようとする子、など様々なやり方で取り組んでいます。

皆さんも授業を受ける時間帯以外に教室自習に取り組んだり、家庭学習に取り組んだりすると思いますが、皆さんは自習することの目的を考えたことはありますか?

学校や塾で授業を受けた後、「理解できた」「自分でもできそう」という体感があると思いますが、この体感は必ずしも「できる」と等しいとは限りません。授業を受けた後に得られる「理解」の体感のまま終わってしまうと、それは「自分でできる」という状態どころか、身についてすらいません。

現在、南千住校にお通いの生徒の皆さん全員と面談を行っていますが、そこで私は教室自習・家庭学習の目的を次のように話しています。今日はそんな面談の1場面をご紹介したいと思います。

* * * *
佐藤 「どうして、教室自習や家庭学習をする必要があると思う?」

生徒 「えーっと…、宿題をやるためかな…?」

佐藤 「それもそうなんだけど、もっと大事な目的があるよね。」

生徒 「え?なんですか?」

佐藤 「学校でも塾でも授業を受けた直後だと、『すごく良くわかった』とか『きっと解ける』って思うよね。じゃ、授業で習った内容の問題を、私が今この場で出したとして、それはきちんと解けるかな?」

生徒 「それは何とも言えないです…。」

佐藤 「そうだよね!でも授業を受けた後はそれで構わないんだよ。大事なのはその後。授業を受けた後だと、『自分が正確にできるか』どうかは【あやふや】だよね。その【あやふや】を2つに分けることが自習の目的なんだ。」

佐藤 「その2つというのは 【完全に身についていること】 と 【まだ身についていないこと】。【あやふや】の中にも、もう少し問題を解けばコツを完全につかめて 【完全に身についていること】 になれるものもある。それは先生から出された宿題に取り組むことで達成できるよね。そして、宿題に取り組むことでもう1つ発見できることもある。それは 【まだ身についていないこと】 の存在。授業を受けた後に改めて問題演習をしてみると、どうしても上手くいかないものもあるよね。『あの時(=授業を受けている時)はできるような気がしたのになぁ』というものだよ。」

生徒 「確かに授業の時にはできていた気がするけれど、3日後くらいに宿題を解いていると、よくわからなくなっていることがあります。」

佐藤 「そう!それに出会えた時がチャンスなんだよ。 【まだ身についていないこと】 に出会った時にやることは全部で2つ。1つはもう1度テキストの要点・例題・解説そして授業で先生が書いてくれたノートを読み込んで、理解してみること。これで理解できたら何も見ないで自力でスラスラ解けるか確かめて見るんだ。この段階で理解したまま放置してはいけないよ。スラスラ解けたら、それはもう 【完全に身についていること】 だと考えていいね。もう1つは自力で理解出来ていない場合の話。自分で色々検討してみて、どうしても腑に落ちない所があるならば、『どの点が理解できないか』を明確にすること。その上で、授業で先生に質問をすれば効果的に勉強を進められるよね。時間は有限だから、どうしても腑に落ちない所に多くの時間は掛けていられないからね。」

佐藤 「今、矢継ぎ早(*注)に色々なことを話したけれど、整理するとこんな感じだよ!」
*注:佐藤には、早口で膨大な情報量を話してしまう、良くないクセがあります。皆さんもよく分からなかったら、遠慮なくもう1度尋ねてください。
*注:この室長レターを書いていて気がついたことですが、やっぱり「情報量が多い」ですね。きっともう少しで終わります。きっと…。

(ここで、生徒に以下のような整理したチャートを見てもらいます)

南千住校図

佐藤 「こういう風に意識して自習を進めると、自習の目的が明確になるでしょ?この意識を持つ、最大のメリットは 【完全に身についていること】 を手放せることなんだ。そうすると、必然的に 【まだ身についていないこと】 に時間を使えるよね。」

生徒 「言われてみると、今まで宿題を終わらせることだけを目的にしていて、取り組む時に自分が身についているかどうかなんて考えてみたことがありませんでした。それで意外と理解していないことや身についていないことが多くて後から苦労したような気がします。明日からの教室自習や家での勉強で、佐藤先生から言われたことを意識してやってみます!」

佐藤 「うん。解ってくれて嬉しいよ。それじゃ、明日からじゃなくて、今日からやってみよう!『鉄は熱いうちに打て』って言うよね。」

生徒 「(『この人、鬼かな』と言いたげな目をして)はい…、わかりました!」
* * * *

宿題へ取り組む時、学校の問題集に取り組む時、皆さんの多くは「何とか終わらせなければ!」という思いでやっているかもしれません。しかし、終わらせることが目的ではなく、定期試験や模擬試験ひいては入学試験で良い結果を残すことが目的のはずです。稲門学舎では次の授業までの時間は1週間=168時間。その間に自分が自習に使えるはずの時間はおそらく20時間近くはあるでしょう。

きちんとした目的意識を持って、正しい方法で勉強に取り組めば、いつの日か成果は現れます。
この室長レターを読んだ、今日その日から是非取り組んでみましょう。

稲門学舎 南千住校
教室長  佐藤 大輔

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