室長レター― 王子校

『伝記を読む』

2020年度より大学入試制度が変わることはみなさんご存知のことと存じます。その中でも大きな変更点として、数学と国語に記述式の問題が加わったことが挙げられます。試験において記述力と表現力が問われることとなったわけです。そのため、これまで以上に記述力・表現力を高めるための勉強法を習得しなければいけません。

中でも表現力をつけるためには、まず読書をする習慣を作ることが近道であると考えます。「何を読めばいいかわからない」と読む本が思い浮かばない方には、偉人の伝記を読むことをお勧めします。特に小学生に対して伝記はうってつけの本です。
その理由は、
①実際にあった出来事であるため、イメージしやすいこと
②身の回りの便利な物・事への興味関心を促すことができ、それを作った人々がいるという舞台裏へ想像を膨らませることができること
③結果として、社会や理科といった科目の勉強になること
この3つが挙げられます。

私の読書習慣も、小学校低学年のころ頻繁に読んでいた伝記が作ってくれました。そのころ読んだ伝記の中でとくに印象に残っているのが、エジソンでもライト兄弟でもなく、グーテンベルク(ルネサンス期の3大発明の一つである活版印刷技術の発明者)の伝記です。その本は50人くらいの偉人の伝記をまとめた書籍だったのですが、その一番手がグーテンベルクの伝記で、それがすごく印象に残っていたのです。その後、学校の授業でグーテンベルクに触れたのは高校に入ってからでした。世界史の授業で、活版印刷の発明は後のルネサンスや宗教改革に寄与していく<聖書の出版→宗教改革>という流れで、一見関係のなさそうな出版技術と宗教改革がつながった時、そのつながりに感動して身震いした記憶もあります。

国語の授業の際、普段本を読まない小学生に伝記を読むことを勧めています。学校の図書室や近くの図書館にも伝記は豊富にあるので、自分の興味にあった本を選ぶことができます。ある生徒は「一休さん」、また別の生徒は「ウォルト・ディズニー」、または定番の「エジソン」などなど。

関谷「次はだれの伝記を読みたいかな?」
生徒「一休さん」
関谷「一休さんか。一休さんは頓智が得意で、橋の前に『このはし渡るべからず』という意地悪に頓智を使って対抗したんだよ」
生徒「ほかにも教えて!」

ちなみに「一休さん」は童話の題材としても有名ですが、伝記としても室町時代の僧・一休宗純のものとして重要であります。高校で日本史「仏教の発展」や古典「一休咄」を学ぶ際にも役立ちます。このように知識のつながりを学ぶことができるのも、読書をする利点でしょう。

そして、伝記を読んだ後はその伝記の内容を誰かに話してみることをお勧めします。知識のアウトプットを繰り返し行うことが定着につながる、ということが勉強の仕方として大事ではあるのですが、まずは自分が仕入れた知識を誰かに伝えることの楽しさを知る、ということがとても重要なのです。そもそも楽しくなければ「知識のアウトプット」を「繰り返し」行うことはできません。

読んだ後、誰かに話しやすいのはみんなが知っている偉人の伝記です。話しても、誰も知らない、興味もない、となると話をしようとする気持ちが委縮してしまうでしょう。感想を共有してもいいし、さらに話した相手(両親や兄弟)から、新たな知識を仕入れることができるかもしれません。これは話を聞く訓練にもなります。

皆さんも是非一読してみてください。

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