室長レター― 南千住校

『人は変われるのか?』

本格的な寒さが到来し、いよいよ受験シーズンという実感が湧いてきました。南千住校としては初めて迎える受験期です。受験生のみならず、皆さんが不断の努力をし、成果を挙げることを期待しつつ、そのバックアップをさせていただきます。

今月ご紹介するのはある生徒(Tさんと呼びます)のことです。彼女は部活があまりに忙しく、全くと言っていいほど勉強する時間が取れておらず、成績はもはや“レッドゾーン”でした。(もちろん部活が「諸悪の根源」みたいな意味ではありません。私は部活動も勉強と同等に重要だと思っていますよ)

定期試験の結果が返却され、担任講師とTさんがその話をしている所へ私が入り、成績を見ました。もう“レッドゾーン”どころではなく“真っ赤”でした。私は彼女を面談室へ呼び、改めて「この定期試験までの2ヶ月間、勉強する時間を自ら取ろうとした?」と問いました。彼女は「やらなきゃいけないのは、分かってるけど、時間がなくて…」と浮かない表情です。そこで私はこう提案しました。
「時間がないんじゃなくて、時間はつくるしかないよね。みんな時間は1日24時間しかない。今のTさんは部活と勉強のバランスが取れていないし、本分の学業からかけ離れてるよ。変えられるところから変えよう」
彼女のウィークリースケジュールはよく把握していましたが、部活で残りの体力を使い果たし、教室自習はおろか、家庭学習もゼロに近い状態でした。私の言葉を聞いた彼女は少し考えた様子で「そうですね。考えてみます」と答えました。

私は彼女にかけた言葉が通じたかその時は不安でしたが、さっそく翌週から彼女の行動に変化がありました。なんと、「夕方19時から21時半までほぼ毎日」教室自習に来てくれるようになったのです。内心、「三日坊主にならなきゃいいなあ」と思っていた私はしばらく様子を見守っていましたが、彼女はそれからも毎日のように通いつめてくれています。

しばらくして、私は彼女に尋ねてみました。「今までは全然勉強する時間が作れていなかったけれど、今はよく来れてるね。本当にすごいと思うよ。でも、どうやって時間作ったの?」と。彼女は「部活の先生と相談して、必ず18時半には帰らせてもらうようにしたんです。渋々了承してくれた感じですけど。勉強時間をとると学校の授業が楽しいですね」と言いました。あれほど、勉強よりも部活を優先していた彼女から「授業が楽しい」なんて言葉が聞けるとは、以前では考えられませんでした。

『人は3日で変われる』

この言葉は、岸見一郎氏の『嫌われる勇気』で一躍有名となり、ドラマ化までされたアドラー心理学の祖であるアルフレッド・アドラーの言葉です。アドラーは次のようにも言っています。
・人は過去の「原因」によって突き動かされるのではなく、いまの「目的」に沿って生きている。
・人は変われないのではなく、ただ「変わらない」という決心を下しているに過ぎない。

Tさんの例を考えれば、このアドラーの言葉も間違いないものだなと思いました。今の時期は個別面談で、特に来年受験を迎える高校2年生や中学2年生の皆さんには「どうやって勉強時間を確保するか」ということに関して、具体的に話をしています。自分が「勉強における責任者」となった生徒の成績の伸びは凄まじいです。

変わることができたTさんの、これからの成長・変化が非常に楽しみです。

稲門学舎 南千住校
教室長 佐藤 大輔

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