室長レター― 王子校

『時代の変わり目と変わらない稲門学舎の役割』

先日、首都圏中学模試センターが主催する「私立中コラボフェスタ」に参加して参りました。私立中学の入試も一昔前と様変わりをしており、四科目の学科試験以外にも公立中高一貫校型の適性検査、プレゼンテーションによる自己アピール、スピーチを含む4技能による英語入試など多様な入試が実施されています。これは子どもの得意なところや考える力をできるだけ評価しようという狙いがあります。もちろん2020年以降に行われる大学入試制度改革に向けての取り組みでもあり、入試制度において今が次の時代の過渡期である印象を受けました。

2020年以降の大学入試制度改革の目的は「社会で求められる能力に対応すること」です。
「社会で求められる能力」とは、学科能力だけに限りません。例えば、今年度から早稲田大学で実施される「新思考入試」では、①自分が生活する世界の出来事を読み取る能力、②その情報をもとに課題を発見する能力、③そしてその課題に対して解決策を提案する能力を試す問題が出題されます。これらは学科の勉強を積み重ねることでも身に付けることができます。ただ、今後より焦点が当たって来そうなのが勉強以外の活動(例えば、部活動や習い事)です。これらは今までの一般入試に直接役立つことはありませんでした。しかし、①〜③の能力はそれらの日々の活動を通して十分育んでいくことができます。日々の生活の中で自分が興味関心を持ち、努力と試行錯誤を積み、様々な経験を通じて身に付けた能力こそ「社会で求められる能力」であり、それが入試で試される時代となるのです。

ちなみに、早稲田大学の「新思考入試」の目的は「グローバルな視野と高い志を持って、社会的、文化的、学術的に地域へ貢献する人材の育成・輩出」です。その入試方法は、センター試験を1次試験として受けることが前提とされているほか、2次試験において①資料を読み取り、②課題を発見し、③解決策を述べる論述式の試験が課されます。HPでサンプル問題を見ることができますが、地域貢献が主要な目的なので試験の題材も「都道府県ごとの高校卒業生の進路の統計資料」となっておりました。

では、「社会で求められる能力」を適切に身に付けるにはどうすればいいのでしょうか。何はともあれ、そこが一番気になりますよね。皆さんにお伝えしたいことは二つあります。
一つは、興味関心のある事項について継続的に努力と試行錯誤を積むことです。
これを塾での勉強に置き換えてみると

単元の理解(授業) ⇒ わかることで対象への興味がわく
単元の習得(自習) ⇒ 理解したことが身に付き、結果を作ることで継続性が生まれる

生徒には授業で問題の解き方を学び、自習をすることで解き方を習得しようと伝えています。興味関心のある事項について努力と試行錯誤を積むと『自分の視点』が生まれます。経験と実績が自分なりの意見を形成するとも言えます。これが能力①と能力②をそだてるのです。そして、そこに

身に付けた知識を講師と共有 ⇒ 他者とのコミュニケーション

という過程が加わります。
能力①と能力②を、能力③の問題解決能力に発展させるにはコミュニケーション能力が必要となります。なぜなら、人は社会的な問題を共同して解決してきたからです。解決案の提案も自分以外の他者を受け入れるという前提がないと実現性がないのです。「社会で求められる能力」を身に付けるために必要なことのもう一つが、このコミュニケーション能力です。

意外に感じるかもしれませんが、自分がどんな勉強をして、そのとき何を学んだのか、そこがあいまいな生徒も多いのです。まず自分の勉強していることが分からないとコミュニケーションをとることが難しいですよね。それを明確にするために、稲門学舎では自習の際『自習レポート』の作成を生徒に課しています。自分が何を勉強するのか、わかったこと、わからないことをそれぞれアウトプットする練習から始めます。
個別指導塾では講師とコミュニケーションが取れることに大きな強みがあります。自分自身の日々の努力「自分はこれくらい勉強をしているんだ」と話せる大人がいる。辛いことはもちろんですが、楽しいことやうれしいことでもそれを報告できる受け皿がなければ、そこで生まれた思いはやがて消え去り、物事への興味関心は続きません。何事もまずは誰かに話すこと。それは社会性を身に付けるうえで欠くことのできないピースなのです。

より強靭な『自分の視点』を持つためには、何よりも永く継続することが大切ですが、その間他人からの批判、あるいは挫折を経験することもあるでしょう。

そこで継続できるのはただ強い信念を持つ人だけに限りません。
そばに寄り添い、話を聞いてくれる人がいるか否かが大きなカギとなるのです。

そして、そのそばに寄り添うことが変わらぬ稲門学舎の役割です。

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