室長レター― 王子校

『自己肯定感を高める自習』

この仕事に就いて、馴染みのあるテキストが改訂されるという場面に立ち会うことが多々あります。生徒側から見れば、自分が使用しているテキストが改訂されても買い替えるという必要性はほとんどありません。それはテキストの中身が大きく変わったとしても、これまで使用を続けてきた学習効果までもが大きく変わるというわけではないからです。

稲門学舎のシステムもその内容が年々変化しております。頻繁に大きな変化があるわけではないのですが、例えば、教務に提出する『自習報告書』も、今年の6月からその名称を『自習レポート』に変更するという改定がありました。記載内容もシンプルかつ分かりやすい内容へとバージョンアップを果たし、その内容に関してはより生徒の成長を促すものだと自負しております。

ただ、生徒たちからすれば、「いつの間に変わったの?」という反応がしばしばあります。

生徒たちの気持ちもよくわかります。テキストの買い替えとは違い、塾のシステムは『買い替えを見送る』ということはできません。これまでのやり方に慣れ親しんでいたのに、あえて変えなければいけないとなったら、当然不便さは感じてしまうものでしょう。

それでも、こうして改定をするのはただ不便を強いているわけではないのです。
今回の改定では、『勉強の習慣が身につく』という目的のほかに、一回ごとに自習の目的を意識する、という意図があります。目的の重要性は、この室長レターでもたびたびお伝えしているとおりです。その目標を一回の自習ごとに設定してほしいのです。「授業で解けなかった問題を解けるように練習する」それくらいの目標で十分です。大切なのは、その目標を毎回クリアしていくこと。「目標をクリアする」という体験を積んでいくことで自己肯定感を高めていくことができるのです。できる自分を発見することで、さらなる自習への意欲が高まります。

そんな目的をもって改善を図った自習制度ですが、提出された『自習レポート』を読んでみると、改善して成功だったと実感することができました。例えば、初めは自習レポートの書き方一つとってもぎこちなく、「ここは何を書けばいいんですか」と聞いていた生徒が、『自習の成果欄』に「随筆文で一番最後が具体例などで終わっているときは、最初に主題があることが多い、ということが分かった」といった具合に、毎回成果を書き残してくれるようになりました。また、『先生への質問の欄』がずっと「特にありません」だった生徒が「比」とだけでも書いてくれた時は、自分の苦手なところを受け入れられるまで成長したなという感慨さえ覚えました。さらに、こんな前向きなレポートもあります。
「模試に向けて理科の復習をした」
「関係代名詞と分詞はすごく似ているが、使いこなせるようになりたいと思った」
「問題を解くのに時間がかかりすぎた。次はもう少し早く解きたい」

中には、「集中できた」とだけ書く生徒や、「目標はなかったけど、それなりにできた」と書く生徒もいます。「宿題が終わらなかった」「7割くらいしかできなかった」とネガティブな内容の回もあったりします。ただ、毎週自習を続ける中で、5枚のうち1枚でも上記のようなレポートが書ければ、自分で自分の成長を実感することができるでしょう。
生徒たちのレポートを拝見すると、常に成長し続けるのは難しいながらも、どうすれば効果的な勉強ができるのか、彼らはつかみつつあることが見えてきます。

こうしてみてみると、自習一つとっても工夫次第で、ものすごい効果が生まれる可能性が広がります。システムの変化だって、自分たちが成長するために必要な刺激だととらえることができたら、そこにはちょっとした逆境に負けない、変化への対応力を身に付けた自分が発見できるでしょう。

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