室長レター― 王子校

『浪人時代』

夏も終わり、過ごしやすい季節になってまいりました。
同時に、一つの決断を下さなければいけない時もまた近づいています。

志望校を下げるべきかどうか。
私は、その判断基準は〝勉強することにネガティブになっているかいないか″の一点にあり、それが全てだと考えます。
「勉強しても変わらない」と思っているなら、志望校は現状の成績でも無理なく進めるところにするべきです。一方で、「勉強すれば成績は上がるだろうが、合格基準まで成績が伸ばせるかわからない」と思っている場合は、最後まで粘るべきです。
自分は勉強すれば成績は上がる、と思っているなら志望校を最後まで目指してください。

私自身の経験をお話しします。私の出身は山形県ですが、高校を卒業した後すぐ上京し、1年間東京で浪人生活を送りました。大学進学を志した理由の一つに、東京に対するあこがれがあり、進学するなら「東京の大学」と心に決めていたのです。なぜ東京の大学なのか?
その理由は漠然としたものでしたが、一番大きな要因として、「東京でいろんな人に出会いたい!」というものでした。老若男女、国籍や人種を問わず東京にはたくさんの人が集まります。そんな場所で生活し、様々な人に出会いたい。その思いが若い時の自分を突き動かしました。

ただ、東京はまさしく別世界でした(山形県在住の高校生から見ると)。そんな場所の住人になるためには、これまでと同じように生活していたのでは決してたどり着けないだろう、いやたどり着けないに違いない、やるなら徹底的にやらないと自分の欲しいものは手に入らないのだ。そして、私は一つの決断をします。「予備校は寮のある所にする。そこで一年間勉強だけして過ごそう」自分の居場所を確保するため、ある意味、これからの人生をかけた生存戦略でした。

浪人時代はひたすら勉強の毎日でした。この時期の思い出は、ただひたすら勉強していたという思い出しかありません。息抜きは、週に一回『週刊少年ジャンプ』を読むことくらいでした。

寮の部屋は、勉強机とベッド、本棚といった必要最小限のものがあるだけの部屋で、縦幅は両手を伸ばして届くくらい狭かったです。

テレビは一切見なかったのですが、アトランタオリンピックのサッカー日本代表対ブラジル代表の試合だけ、寮の食堂で見せてもらいました。いわゆる『マイアミの奇跡』といわれる歴史的な勝利に遭遇することができて、自分も受験で奇跡を起こせるのではないかと大いに勇気が湧いたことを憶えています。

そんなひたすら勉強に明け暮れた一年を過ごし、結果的には第一志望の学部に合格することはできなかったのですが、同じ早稲田大学の社会科学部に合格することができました。合格発表の帰り道で、私は「これで4年は東京に根を張ることができるな」と、今度は大学4年間でできることは何か、さらなる野心を芽生えさせておりました。

成功できた理由の一つに、常に自分に変化が起こっていたことが挙げられます。寮と予備校を行き来するだけで毎日代り映えのしない生活だったのですが、高校生の頃はほとんど勉強していなかったこともあり、やればやった分とにかく成績は上がり続けました。自分が成長していると実感できることほど、辛い勉強を継続していく上で支えになってくれることはありません。(それでも浪人時代は生活にメリハリがなかったので、精神的に参っていたところもあります。受験票に貼る証明写真を撮った時、あまりに人相が悪かったので3回取り直ししました)

そして、変化し続けるということは、現役生にこそ当てはまります。知識がまだまだ身についていないのは事実ですが、それはそっくりそのまま伸びしろに代わります。知識の空白地帯を埋めれば、その分成績は伸びてゆくのです。勉強すれば勉強するだけ成績が上がる。『現役生は最後まで伸びる』といわれるのはこのためです。

当時と比べて受験の仕組みも、取り巻く状況も変化し続けています。それでも、きつい勉強を経なければいけないことに変わりはありません。死に物狂いで勉強できる環境に身を置きましょう。勉強に集中しても孤独は、おそらく感じません。それは、自分自身の確かな成長を感じているからです。

 

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