室長レター― 王子校

『自立と信頼』

年の瀬が迫り、どこもかしこもあわただしい賑わいを見せています。王子校もその賑わいの中に入るでしょうか。受験生はいよいよラストスパート。受験校が決まっていなかった生徒も受験校が決まり、来る日に向けてこれまでの総仕上げにかかっているところです。

初めは友達と一緒ににぎやかに通っていた生徒たち。春先は自習の席も隣同士で固まって勉強に飽きるとついつい隣の友人とおしゃべりを始めてしまうことも多々ありました。その都度、自習をする意義を話し、席を離したりもしたものでした。いまでは個々人が三々五々教室にやってきて、誰に断るともなく自分に必要な勉強を進められるようになりました。

自立して勉強できるよう成長した要因はどこにあるのでしょうか。
自立することは孤独になること、これまでの自分(周りの環境も含めて)とは別の自分になるという側面があります。子供たちは今通っている学校を卒業するので、否が応でも周囲の環境とは別れを告げることになります。この仕組み自体、個人の自立(成長)に向けられた制度といえます。必然的に次のステージに向けた準備をしなければなりません。それが見える形になっているものの一つが受験勉強です。ですので、『自分はいずれ受験する』ということを知っている生徒は遅かれ早かれ自発的に勉強するようになります。私たちができることはその芽を阻害することなくすくすくと元気よく伸ばす手伝いをすることだと考えています。

生徒に課している自習レポートを読んでいますと、特に中学生は内容にすごく波が現れます。生徒の様子を表面上観察しているだけではなかなか見えてこないものだな、と新たに発見した喜びがあります。

例えば、
初めは感想の欄が「集中した」とか「特になし」などぶっきらぼうなものだったのが、塾の宿題を自習でこなすことが習慣となり、テストで成果が表れてくると、「助動詞の付け忘れに注意する」「テキストの2周目で間違えたところを集中的に復習したい」「目標の2倍できた!」といった、自分の学習内容を具体的に顧みるような内容がポジティブに変わっていきます。表現の仕方に個性が現れるので、今では私自身毎回レポートをチェックすることが楽しみになっています。

ただ、中にはポジティブな内容から一転、「つかれた」など毎回同じメッセージが繰り返され、再びぶっきらぼうな内容に戻る生徒もおります。
本来、自習レポートは自習でどんな勉強をしたのか、自分なりに分析する契機となるものです。なので、かようなレポートが続くとその意義が半減してしまいます。『何か悩みを抱えているのかな』『勉強で行き詰ってはいやしないか』と様子をうかがって、時には檄を飛ばすこともこれまではありました。ただ最近は、勉強のやり方について伝えるべき内容を伝えている生徒には、あえてレポート内容のダメ出しをしたりしないことがあります。「疲れた」と毎回書かれているのは、本当に勉強に集中してレポートを書く元気もないんだなと解釈します。あえて(もしくは不可抗力的に)レポートを簡素に仕上げた彼らの判断を尊重し信頼することもまた自立に必要だからです。そうすると、ほどなくして自習レポートの内容がまたポジティブに変わります。より密度の濃いレポートとなるかはまちまちですが、再び充実した報告を上げる判断をしてくれたことに彼らからの信頼を感じた次第です。

生徒と信頼関係を築くこと、そうすれば生徒はひとりでに自立していきます。
もちろんその過程は山あり谷ありですが、来年もまた一人でも多くの生徒と密度の濃い信頼関係を築きたいものです。

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